あめちゃん と おすし と おうどん

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のんちゃんは産まれたときに大きな病気にかかり、12年間ずっと入院しています。

産まれたその日に最初の手術をうけました。

その日から、のんちゃんのノドには酸素を送るためのチューブが取り付けられました。

これを気管切開(きかんせっかい)と言うそうです。

だから、のんちゃんは今まで1度もクチから御飯を食べたことがありません。

だけど、成長していくなかで体力もつき、多くの人たちにささえられ、さいきん食べるリハビリがはじまりました。

のんちゃんのクチに産まれて最初に入った食べ物はうすいイチゴの味がついたあめちゃんだったそうです。

はじめて経験する味覚。

ほかの食べ物はどんな味がするんだろう?

のんちゃんの興味はふくらみます。

そんなある日、おみまいにきてくれた大好きなおじぃちゃんがいいました。

「何でも好きなものが食べられるようになったら、一緒におじぃちゃんの大好きなおすしを食べに行こうね。」

それいらい、のんちゃんのびょうしつはおすしの写真でいっぱいになりました。

大好きなおじぃちゃんと一緒におすしを食べるために、今日ものんちゃんあめちゃんで食べる練習をしています。

あめちゃんのんちゃんのクチの中から無くなったころに、さんぱつやさんのんちゃんのびょうしつにやってきました。

今日はさんぱつの日です。

のんちゃんは髪の毛をきっているときに、さんぱつやさんに聞いてみました。

さんぱつやさんの好きな食べ物はなぁに?」

すると、さんぱつやさん

「食べ物に好き嫌いはあまりないけど、いまは熱々のおうどんをフーフーしながら食べたいかな?」

???

「熱いのを冷たくして食べるの?なら最初から冷たいのを食べたらいいんじゃないの?」

「フーってするとね、冷たくなるんじゃなくって、ちょうどいい温かさになるの。冷たいおうどんも好きだけど、寒いときはやっぱり熱々のをフーフーして食べたいね。エビのてんぷらがのってたら最高やね♪」

その日の夕方。

おすしの写真であふれる、のんちゃんのびょうしつのかべに、おいしそうなてんぷらうどんの写真がくわえられたそうです。

おしまい。

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