避けては通れない事


こんにちは。

兵庫の中村です。 11月も終盤にかかり慌ただしい雰囲気が漂ってきました。

インフルエンザの予防接種も受け、12月の忙しい日々への準備完了。

外が寒くなってくると、施設や病院の暖房がよく効き始め、暑がりの私は

結局,一年中汗まみれな今日この頃です。

さて、12月に入る前のこの時期に避けて通れない事があります。

それはサンタクロース大作戦です。

二人の子どもはサンタクロース先生を心から信頼しています。

いつもこの時期にサンタさんに欲しいものを手紙に書くようにしています。

ちょっと早いのではないかと思われますが、早めに手を回さないと手に入らない物が多すぎるのです。(サンタ先生でも)

でも、今回は大丈夫そうでした。 ※ ↓ 手紙の一部を抜粋しました。

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左側は長女、一輪車が欲しいらしいです。

ちゃんと「日本んにいます。」と日本語で言ってます。日本ん?

右は次女、シンプルです。

「かかのくつ」??お分かりでしょうか?

これはつまり、歩くとカツカツと音の出る靴のこと、ハイヒールみたいです。

6歳くらいの女子はハイヒール履きたい年頃なのですかね?親父にはわかりません。

こんな感じで今年は一輪車とハイヒールをサンタ先生にお願いすることになりました。

これから訪問理美容業会も一年で一番忙しい時期に入りますが、こんな時期こそ事故のないように

気を引き締めて頑張ります。

たくさんの方に新年を気持ちよく迎えてもらえるように飛び回ります。

 

中村

 

 

 

 


テキトウといふスタイル


よく養成講座でもお話しさせて頂くのですが
訪問理美容という仕事はサロン(店舗)とは異なり大半の場合が
・依頼して下さる人
・サービスを提供させて頂く人
・お金を頂く人
その全てが異なり、もちろんその全てがお客様です。

そして、
サービスを提供させて頂く(カット等を施術させて頂く)
お客様全てが御自身の意思を伝える事が出来るとも限らないサービスです。

そんな訪問理美容という仕事を始めた時
事故や病気・認知症の進行などで
御自身の意思を伝えられないお客様の
御家族様や担当されている介護職員さんからタイトルにあるように
『テキトウに短く切って』
と言われる事がとうもシックリこないと言うか納得できませんでした。

『テキトウに仕事なんてできないからプロなのに、まだ認めて頂けていないのだろうか?』
『なぜ自分の大切な家族の髪型がテキトウで良いんだろ?』
『2回目以降なら前回と同じ様にって意味なんだろうけど・・・』
『あなたは御自身の髪型に凄くこだわりをお持ちなのに、なぜこの人の髪型はテキトウで良いんだろ?』

って。

この時に感じた感情を上げたら
ホントにキリなく出てきます。

そんなある時
ある人からこの様な御意見を頂きました。

『それはね、あなたにお任せしますって事じゃない?』

と。

この意見はまさに目から鱗でした。

『あ~。最初から受け入れて頂いた上での御依頼だったんだな~。』

って。

そしたらね
見えてくる景色がね
少しづつ変わってきましたよ。

そしたらね
かける言葉も変わってきて

そしたらね
返ってくる言葉も変わってきたんですね。

自分以外の人達の髪型に興味や関心があるのは自分が理美容師だから。

自分が
『あっ、あの強烈なクセ毛の人ね』
とか
『あのキレイなストレートヘアーの人ね』
と、髪型や髪質で人を記憶する理美容師だから。

そして
御依頼頂く御家族様や介護職員さんの大半は理美容師じゃない。

自分の事に必死でそんな当たり前の事が見えてなくって自分の当たり前を押し付けていたんだなって猛烈に反省・・・。

もおホント自分で言うのも何ですが猛烈に。

それからはタイトルの様な御依頼を頂いても
気にならなくなったというよりも
全ての仕事が今まで以上に深く考えてから御提案させて頂けるように少しはなったんじゃないかなって思います。

御依頼頂いた人達の大好きなその人の髪型
そして施術後の変化に少しでも興味や関心を持って頂ける様に。

そして
この様なお話しにも出会いました。

福祉大国といわれる北欧では認知症になっても、その生活の全てを本人の意思で決めるそうです。

初めてこの事を聞いた時は、
正直その意味が理解できませんでした。

だって認知症になったんでしょ?って。

そしたら、
このお話しには、この様な続きがありました。

北欧では認知症になる遥か前から

【もし自分が認知症になったり事故や病気で正常な判断が困難になったら、どの様な生活がおくりたいのか?】

を明確に記録しておくそうです。

毎年とかではなく数ヶ月おきという間隔で。
自分1人ではなく家族やパートナーと一緒に。
定年を迎えてからではなく働き盛りと言われる年齢で。

そして、
その記録の過程や変化から専門家が判断しアドバイスしていくそうです。

何も誰が優れていて他が全て劣っているとか、これが正解とか、そんな事が言いたいのではなく

『もっと色々な人達と、もし自分が事故や病気・認知症などで自分の意思を正確に伝える事が困難になった時、自分はどうして欲しいのか。』

を話していかなきゃねって痛感しました。
心の底から。

何も
介護や医療の方針じゃなくても・・・

例えば・・・

聞きたい音楽や読みたい本に観たい映画。
食べたい食事や飲みたいお酒。
リハビリの先生は年齢が近い方が良いとか。

例えば・・・

優しいお医者さんが良いとか。
優しくなくても歯科衛生士さんは美人が良いとか。

例えば・・・

こんな服が着たいとか。

そして
こんな髪型でいたいとか。

ぜひ、
この記事を最後まで読んで頂いた皆さんも、
大切な人達と今までよりもほんの少しだけ・・・
ほんの少しだけ向かい合って今まで以上にちょっぴり語り合ってみませんか?

毎日じゃなくっても
1年に1度だけでも。

ちょっと時間があった時に。この記事を思い出して頂いた時に・・・

テキトウといふスタイルが教えてくれたお話しなのでした。

おしまい。


『紆余曲折』・・・命の尊厳


Message body

先日、以前このブログに投稿させてもらった
ターミナルケアの方への訪問美容に行ってきました。
今回も、何度も、何度も予定日の変更があり、
日程調整が出来ないまま季節が変わっていました。
日程調整が出来ない理由は、ご本人の体調によるものです。
当然、ターミナルケアの方にとって 日々の体調管理は難しく、過酷な
状態であることは、私たちにとっても容易に判断できることになります。
突然のキャンセル、日程変更・・・そして、突然の依頼・・・・
紆余曲折。。。
訪問当日、奥さん、息子さん、そして私の3人がかりでよう やっと座位を保ち施術。
臥床での対応を促すも、本人の強い、強い意志によって座位にての対応。
「ごめんな、ごめんな」・・・お父さんの言葉。
「謝ることは、何一つもないで・・・・」 私はそう言うしか出来ない。
心の中で『ごめんな』・・は、私の言葉やで・・・とつぶやきながら
魔法使いのように施術を終わらせ、希望のスタイルに仕上げられたら
どんなにお父さんは 楽なんだろうか・・・・・
過ぎていく時間の中で、ただ、ただそう思う自分がそこにいる・・・・
何かを察っしている自分・・・そう、これが最後の施術・・・ターミナルケアの宿命
今までの経験のなかで察しずにはいられない・・・・
これが、本当に、本 当に お父さんに対して、私が行う最後の施術かも・・・・
出来る限りの手早い施術・・・でも、もう少しで完了という時に、
「横になりたい・・・」お父さんの言葉。。
座位になってから所要時間は15分ほど・・・・・
疲れ切った 表情と言葉。。。。
何も言えない自分。
3人がかりでベッドに・・・・
その途中も 最後まで仕上げたい!!!
そんな想いの私は ハサミとトリマーにて 仕上げ作業・・・
どうしても、男前に最後までこだわって仕上げたかった。
ベッドに戻ってから奥さんが
「どうしても お兄ちゃん(私、田邊のこと)に散髪してもらいたい!」
って、お父さんが言い続けるので・・・無理を承知で依頼しました・・・とのこと。
奥さんが、「急に依頼して申し訳ありませんでした・・・・・」
そして、散髪の後すぐに病院に入院するということを私に伝えてくれました。
つまり、看取り入院。
入院を拒否して自宅でのターミナルケアに臨んだのに・・・・
入院の前に、 「お兄ちゃんに、オトコマエにしてもらうんや。。。」って 言って
奥さんに訪問美容の依頼をお願いしたそうです。
オトコマエになったけど・・・・・喜んでくれたかなぁ・・・・・
先日、アメリカで尊厳死のニュースが話題になっていました。
脳腫瘍の女性が尊厳死を選択し、実行したそうです・・・・
たまたま、そのニュースをテレビで見ていた時、私は、パソコンにて
さだ まさしさんの ”防人の詩” という曲を聞いていました。
その日たまたま何故か その歌が聞きたくなって・・・・・
自分自身も日々 己の病による激痛と闘い、生きている意味をふと考えていたので・・・・
その時に偶然にも尊厳死のニュース・・・・
日本では法的に整理されておらず、尊厳死=自殺。 なので、周辺の医師や家族等は自殺ほう助の罪。
同じ命なのに・・・・人によって、国によって、、、そして年齢によって・・命の重みって違うのかな・・・・
そう思いながら ”防人の詩”を聞きました。
尊厳死、安楽死、ターミナルケア・・・立場や年齢、国や宗教観はちがうけど・・・
突如事故で死んでしまう人もいるのに、戦争で奪われてしまう命もあるのに・・・
自ら選択する尊厳死。
生き様? 死にざま?  何を尊厳??  誰が誰を尊厳???
きっと誰にもわからないんだろう・・・・・
ただ、全ての死が尊厳死であることは間違いないとはおもうし、全ての死が尊厳であって欲しいと思う。。。
明日も 訪問美容・・・
紆余曲折の日々。。。
もし機会があれば是非、”命の尊厳” を考えながら、
さだまさしさんの”防人の詩”聴いてみてください。
きれや総研のホームページ↓